教育課程の編成の考え方及び特色
医学薬学総合研究科では、医学?薬学統合の理念のもと、医学?薬学横断的な研究能力とその基礎となる学識を備えた高度医療人及び生命医療科学?医学薬学研究者を育成するため、それぞれの専門分野の知識?技術の修得に加え、分野横断的な知識?技術?課題解決能力が修得できるカリキュラムを編成しています。
各専攻課程には、医学系?薬学系の各学位プログラムを開設し、これまでのバックグラウンドに関わらず、学修意欲に応じて選択可能とするとともに、医学?薬学両分野の教員がオムニバス形式で参画する科目を開設することにより、医学?薬学横断的な知識?研究能力を備えた人材を養成します。このことにより、地域から世界に至る保健医療課題の解決や医療の向上、人々の健康維持促進への貢献などを目指します。
生命医療学専攻博士課程、生命医療科学専攻博士前期課程及び博士後期課程の教育課程は、いずれも「共通科目」「ベーシック科目」「専門科目」「特別科目」の4カテゴリーで構成しており、共通科目、ベーシック科目及び専門科目は講義科目、特別科目は各講座?研究室にて行う演習?研究指導科目として設定しています。いずれも医学系と薬学系の2つの学位プログラムを含む教育課程として編成しています。
授業科目の建て付け
区分 | 生命医療学専攻 | 生命医療科学専攻 | |
博士課程 | 博士前期課程 | 博士後期課程 | |
共通 科目 | 研究倫理?医療倫理学B | 研究倫理?医療倫理学A | 研究倫理?医療倫理学B |
多職種連携B | 多職種連携A | 多職種連携B | |
医療情報リテラシーB | 医療情報リテラシーA | 医療情報リテラシーB | |
??? ??? 科目 |
発展的研究方法論 | 基礎的研究方法論 | 発展的研究方法論 |
疫学方法特論 | 社会?予防医学概論 | 疫学方法特論 | |
Advanced Academic English | Academic English | Advanced Academic English | |
基礎医学?薬学特論(Ⅰ?Ⅱ) | 地域医療課題概論 | 基礎医学?薬学特論(Ⅰ?Ⅱ) | |
地域医療課題特論(Ⅰ?Ⅱ) | 基礎生体科学特論 | 地域医療課題特論(Ⅰ?Ⅱ) | |
生体分子解析学特論 | |||
基礎医科学?薬科学特論(Ⅰ?Ⅱ) | |||
専門 科目 |
分子生命科学特論 | 人体構造機能科学特論 | 臨床医学特講 |
感染症学特論 | 機能調節薬理学特論 | 健康科学特講 | |
病理病態学特論B | 微生物?ウイルス?免疫学特論 | 創薬標的評価学特講 | |
腫瘍学特論 | 病理病態学特論A | 神経薬理学特講 | |
最新臨床薬理学特論 | 臨床医学特論 | 基礎薬科学特講 | |
免疫?発がん特論 | 健康科学特論 | がんに対する医学?薬学アプローチ | |
神経再生?発生?疾患学特論 | 医療データサイエンス学特論A | ||
死因究明学特論 | 安全科学特論 | ||
医療データサイエンス学特論B | 医薬品開発特論 | ||
最先端創薬科学特論 | |||
健康機能調節学特論 | |||
特別 科目 |
社会医学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 社会医学(特別演習+特別研究) | 社会医学(特別演習+特別研究) |
形態機能医学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 形態機能医学(特別演習+特別研究) | 形態機能医学(特別演習+特別研究) | |
細胞分子機能医学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 細胞分子機能医学(特別演習+特別研究) | 細胞分子機能医学(特別演習+特別研究) | |
総合医療医学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 総合医療医学(特別演習+特別研究) | 総合医療医学(特別演習+特別研究) | |
器官病態内科学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 器官病態内科学(特別演習+特別研究) | 器官病態内科学(特別演習+特別研究) | |
器官病態外科学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 器官病態外科学(特別演習+特別研究) | 器官病態外科学(特別演習+特別研究) | |
物理?化学薬学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 物理?化学薬学(特別演習+特別研究) | 物理?化学薬学(特別演習+特別研究) | |
生命薬学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 生命薬学(特別演習+特別研究) | 生命薬学(特別演習+特別研究) | |
医療薬学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 医療薬学(特別演習+特別研究) | 医療薬学(特別演習+特別研究) | |
臨床?社会薬学(特別演習Ⅰ?Ⅱ+特別研究) | 臨床?社会薬学(特別演習+特別研究) | 臨床?社会薬学(特別演習+特別研究) |
※ 授業科目等の詳細は、大学院学生要覧に掲載しています。
共通科目は、大学院の教育課程として2専攻3課程に共通して修得することが必要な内容であり、また、2つの学位プログラムに共通の科目群です。
ベーシック科目は、各専攻及び課程における専門性探求の基盤となる知識等について教授する科目とし、医学系プログラム、薬学系プログラムとも同様に履修します。一部の選択科目については、自らの学修目的や興味に従って選択受講することができます。
専門科目は、選択した学位プログラムに基づく履修要件を設定し、それぞれの専門分野での専門性を高めます。自身の属するプログラムの講義に加え、それ以外の科目も選択可能としています。
特別科目は、出願時に志望し、入学後に決定する主科目に関する特別演習及び特別研究を履修するとともに、主科目とは異なる特別演習を副科目として履修し、学位論文を作成します。
なお、各課程?プログラムの詳細な履修条件等は、各課程のページをご確認ください。
担当教員の分野に着目すると、医学系教員のみで行う医系型、薬学系教員のみで行う薬系型、医薬両分野又は両分野に保健看護学系教員も加わって行う統合型の3類型となっています。共通科目及びベーシック科目は統合型(博士前期課程のベーシック科目は一部医系型)であり、専門科目は医系型、薬系型及び統合型としています。
特別科目に配置する特別演習?特別研究は、下表のとおりいずれも医学系6領域、薬学系4領域ごとに設けています。この医学系6領域、薬学系4領域が各専攻及び課程の教育研究の柱となり、各領域は複数の講座?研究室で構成しています。講座?研究室の詳細はこちらのページをご覧ください。
医学系領域から主科目を選択した学生は医学系プログラムを選択したこととなり、「医学」もしくは「医科学」の学位を授与します。
薬学系領域から主科目を選択した学生は薬学系プログラムを選択したこととなり、「薬学」もしくは「薬科学」の学位を授与します。
さらに領域を研究内容の関連性からまとめた「区分」を設け、主科目が属する区分以外から副科目を選択することにより、それぞれの専門分野の垣根を越えて分野横断的に学ぶことができるシステムとしています。
区分 | 生命医療学専攻(博士課程) | 生命医療科学専攻(博士前期課程) | 生命医療科学専攻(博士後期課程) | |||
領域 | 講座?研究室(科目) | 領域 | 講座?研究室(科目) | 領域 | 講座?研究室(科目) | |
A区分 | 社会医学 | 法医学 | 社会医学 | 法医学 | 社会医学 | 法医学 |
環境保健予防医学 | 環境保健予防医学 | 環境保健予防医学 | ||||
臨床感染制御学 | ||||||
成育社会医学 | ||||||
公衆衛生学 | 公衆衛生学 | |||||
医療統計学 | 医療統計学 | |||||
医療データサイエンス学 /医療データサイエンスコース |
医療データサイエンス学 /医療データサイエンスコース |
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形態機能医学 | 細胞生物学 | 形態機能医学 | 形態機能医学 | |||
分子機能形態学 | ||||||
システム神経生理学 | ||||||
統合分子生理学 | 統合分子生理学 | 統合分子生理学 | ||||
機能調節薬理学 | 機能調節薬理学 | 機能調節薬理学 | ||||
分子病理学 | 分子病理学 | 分子病理学 | ||||
人体病理学 | ||||||
細胞分子機能医学 | 代謝生物化学 | 細胞分子機能医学 | 代謝生物化学 | 細胞分子機能医学 | 代謝生物化学 | |
分子遺伝学 | 分子遺伝学 | 分子遺伝学 | ||||
病原微生物学 | ||||||
分子免疫学 | ||||||
分子病態解析学 | 分子病態解析学 | 分子病態解析学 | ||||
分子細胞制御学 | ||||||
生体分子機能解析学 | ||||||
ゲノム機能制御学 | ||||||
B区分 | 総合医療医学 | 精神医学 | 総合医療医学 | 総合医療医学 | ||
放射線医学 | 放射線医学 | 放射線医学 | ||||
リハビリテーション医学 | ||||||
救急?集中治療医学 | 救急?集中治療医学 | 救急?集中治療医学 | ||||
麻酔科学 | 麻酔科学 | 麻酔科学 | ||||
総合診療学 | ||||||
総合医療学 | ||||||
緩和医療学 /緩和医療専門医養成コース |
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器官病態内科学 | 糖尿病?内分泌代謝内科学 | 器官病態内科学 | 糖尿病?内分泌代謝内科学 | 器官病態内科学 | 糖尿病?内分泌代謝内科学 | |
消化器内科学 | ||||||
呼吸器内科学 | 呼吸器内科学 | 呼吸器内科学 | ||||
循環器内科学 | 循環器内科学 | 循環器内科学 | ||||
腎臓?体内環境調節内科学 | 腎臓?体内環境調節内科学 | 腎臓?体内環境調節内科学 | ||||
血液内科学 | ||||||
脳神経内科学 | ||||||
リウマチ?膠原病科学 | リウマチ?膠原病科学 | リウマチ?膠原病科学 | ||||
発達小児医学 | ||||||
腫瘍内科学 /がん薬物療法専門医コース |
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器官病態外科学 | 胸部外科学 | 器官病態外科学 | 器官病態外科学 | |||
消化器外科学 | ||||||
脳神経外科学 | 脳神経外科学 | 脳神経外科学 | ||||
整形外科学 | 整形外科学 | 整形外科学 | ||||
脊椎脊髄病学 | 脊椎脊髄病学 | |||||
形成外科学 | ||||||
泌尿器科学 | ||||||
生殖病態医学 | ||||||
視覚病態眼科学 | 視覚病態眼科学 | 視覚病態眼科学 | ||||
耳鼻咽喉科?頭頸部外科学 | 耳鼻咽喉科?頭頸部外科学 | 耳鼻咽喉科?頭頸部外科学 | ||||
皮膚病態学 | ||||||
口腔顎顔面外科学 | ||||||
C区分 | 物理?化学薬学 | 物理?化学薬学 | 物理?化学薬学 | 物理?化学薬学 | 物理?化学薬学 | |
薬品物理化学 | 薬品物理化学 | 薬品物理化学 | ||||
薬品化学 | 薬品化学 | 薬品化学 | ||||
生薬?天然物化学 | 生薬?天然物化学 | 生薬?天然物化学 | ||||
生命薬学 | 病態解析学 | 生命薬学 | 病態解析学 | 生命薬学 | 病態解析学 | |
生物化学 | 生物化学 | 生物化学 | ||||
分子生物薬学 | ||||||
生体機能解析学 | 生体機能解析学 | 生体機能解析学 | ||||
衛生薬学 | 衛生薬学 | 衛生薬学 | ||||
D区分 | 医療薬学 | 医療薬学 | 医療薬学 | 医療薬学 | 医療薬学 | |
病態生理学 | ||||||
薬品作用学 | 薬品作用学 | 薬品作用学 | ||||
薬物治療学 | ||||||
薬剤学 | ||||||
臨床?社会薬学 | 臨床?社会薬学 | 臨床?社会薬学 | 臨床?社会薬学 | 臨床?社会薬学 | ||
病院薬学 | 病院薬学 | 病院薬学 | ||||
社会?薬局薬学 | ||||||
医療薬剤学 | 医療薬剤学 | 医療薬剤学 | ||||
医療情報薬学 | ||||||
医療開発薬学 | 医療開発薬学 | 医療開発薬学 | ||||
腫瘍薬物療法学 |